
もてなしの空間を演出する天然杢幾何学模様突板「くみいた」
木材の高度利用は、化石資源に頼らないリサイクル社会の実現のために手段として大きな期待がよせられています。しかし寸法が狂う、割れる、ヤケる、傷がつく、腐る、燃える等の性質により一部の利用が制限されているのが実情です。
弊社は昭和42年に繊維樹脂メーカーとして創業以来、繊維の形態安定剤や木材用接着剤、シックハウス対応薬剤等、時代のニーズに合わせ研究開発を行ってまいりました。
本社が位置する和歌山県では多くのスギやヒノキが存在しています。しかしながら輸入材に頼り国産材の利用が乏しいのが現状で、林業従事者の高齢化や採算性の悪化により手入れが行き届かない状態になっています。
我々はそういった状況を打開できる策を模索していました。木材の用途に応じて、様々な木材利用技術の開発がなされていますが、木の本来の持っている美しさ、良さを最大限に生かし、さらに不足する機能を補う木材利用技術の開発を進め、ついに「スギ、ヒノキの美しさを際立たせながら欠点を飛躍的に改善した高機能木材」の実用化に至りました。
我々はこの技術を活かし市場で多様な商品の実用化を進め、国産材の利用率の向上を促し、正しい森林育成が実現出来ることに繋いでいきたいと考えています。